県指定 無形文化財

博多人形 博多人形制作技術

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 所在地/福岡市
【指定年月日】
昭和63年12月17日

博多人形は、原形彫刻から型を取り、その型に粘土を捏ね、型に入れて形を作り、素焼きして、それへ胡粉を塗り、彩色を施した人形である。その系譜は、永亨9年(1437)京都から招かれて山笠人形を作った木偶師小掘善左衛門を祖とする細工物人形、慶長年間(1600年代)黒田氏に従って播州から博多に来住した瓦師正木仁右衛門の孫、宗七が始めた宗七焼、江戸時代末に土俗玩具人形を創始した中ノ子吉兵衛を祖とするものの三系譜があるといわる。土人形は、かつては全国に百以上もの産地があったといわれるが、明治になると廃れ、僅かに一部が郷土人形玩具として命脈を保つにすぎなくなるが、博多人形は工夫を凝らし時代に合った鑑賞用の装飾人形として製作され、福岡を代表する工芸品となった。