独楽の歴史は古いが、芸として観客に見せるのは江戸時代になってからとみられる。寛文の頃に独楽師が博多にいたことが伝えられるが、元禄になり市太郎という名人が座を組み京・大阪・江戸を巡業し流行させたという。独楽は木台に鉄芯を通し、曲技の種目によって大小種々のものが使用される。精巧なつくりで回転が持続し、扇子・小竿・打紐・羽子板・白刃等の上で独楽を動かす芸を繰り広げる。