大浜流灌頂は宝暦5年(1755)の大風雨による被災や、翌年の疫病流行で亡くなった人々の霊を施餓鬼供養するため始まった行事。福岡市博多区の大浜地区で、8月24日から26日にかけて行われ、博多の夏の終わりを告げるものである。通りには、武者絵の大燈籠が道幅一杯に掲げられる。武者絵の作者は明治から昭和初期に活躍した絵師の海老崎雪溪。合戦や妖怪退治などの場面が力強くリアルなタッチで描かれる。