県指定 無形民俗文化財

鬼すべ

時代/江戸、明治、大正、昭和
所在地/太宰府市宰府
【指定年月日】
昭和51年4月24日
(無形文化財指定 昭和30年3月5日)

【公開等】
1月7日

新しい神を迎えるために、悪鬼を祓う除災行事である。安楽寺薬師堂の修正会であったものが、神仏分離以後も境内の東にある祓殿を鬼すべ堂として続けられてきた。
元日から神職は斎戒沐浴、7日間にわたる祓の行事を行う。満願の夜、氏子たちは、大団扇・股木(カリ股)を持つ燻手と木槌(テン棒)を持つ鬼警固とに分かれ、ともに縄鉢巻・縄襷をして境内に繰り込む。神職から渡された忌火を堂外の生松葉・藁の山に移し、大団扇であおぐと、鬼警固は壁を打ち破る。荒縄で括られて、鬼掛に連れられた鬼が殿内に来ると、大団扇で灰燼を送り込み、鬼は内を7回半暴れまわり、神職が豆を投げつけて、杖で打ち、追い返す。