金村神社でその年の稲作の無事と豊作を祈願するために行われる。拝殿前で一間半四方に竹を立て、注連縄を張った「田」の周りで、「ムクデ」と呼ばれる一家の主人等が草刈を行う。その後、妊婦姿の「オカツ」や「モーガ」を持った駄使い・鞍を付けた牛が登場する。豊前地方におけるお田植祭は、山岳信仰に関連する行事として伝承されていることが多いが、糸田のお田植祭のように山中で行われないものは珍しく、貴重である。