神蔵古墳は全長約40mを測る前方後円墳。主体部は竪穴式石室で、木棺からは三角縁天王日月獣文帯四神四獣鏡1面等が出土した。この鏡は京都府椿井大塚山古墳3面のほか、神奈川県白山古墳、山口県御家老屋敷古墳と同笵であり、甘木朝倉地域の首長墳である神蔵古墳の被葬者と大和政権の関わりをはじめとして、古墳時代前期における日本国内の各地域がどのように関連しあっていたかを考える上で貴重な資料である。