須賀神社は朝倉市甘木の中心部に位置する。創建年代は定かではないが、元応2年(1320)に博多承天寺の住職直翁の霊夢により再興されたと伝わる。「大雄山祇園禅寺」と称し、牛頭天王を祀っていたが、明治の神仏分離令以降、須賀神社と改称され現在に至る。主祭神は素盞鳴尊である。本殿は三間社流造、檜皮葺、正面及び両側面に跳勾欄付き切目縁を付け、脇障子をたてる。文政3年(1820)3月木屋入り、9月19日棟上げ、10月15日屋根棟上げといった当時の詳細な建設記録が残されており、博多の大工らが手掛けたことが分かる。朝倉地域における江戸時代の神社建築の一典型として重要である。