水田天満宮は、菅原道真を祀る神社である。社伝によれば、嘉禄2年(1226)に後堀河天皇の勅命により、菅原道真の後裔である菅原為長によって創建されたとされる。当地はもともと安楽寺(太宰府天満宮の神宮寺名)の荘園であり、道真の子孫代々の太宰府からの退隠の地とされていた。現在の本殿は、置札により寛文12年(1672)再建されたとされる。三間社流造、檜皮葺、正面に唐破風の向拝、両側面には車寄せが付く。太宰府天満宮本殿の建築形式と類似する。