田熊石畑遺跡は宗像市の中央西部、市内を流れる釣川中流の標高12m前後の台地上に位置し、現在は「いせきんぐ宗像」として整備されている。遺跡中の弥生時代中期前半(約2200年前)の木棺墓群から青銅器や玉類などの副葬品が見つかった。調査された6基の墓から、15本の銅剣、銅矛、銅戈が見つかっている。当時は河川流域の小平野ごとにまとまりがあったと考えられており、宗像地域にも有力者集団が存在していたことを示す重要な資料である。