古城山山頂の古城山古墳の主体部。古墳は径23m、高さ6m余の円墳である。石棺は、岩盤掘り込みの墓壙内に収められていた。凝灰岩製の組合式の家形石棺。蓋は、長さ214cmの一枚石をくり抜いたもので、頂部には幅20cmの平坦な面をつくり、寄棟づくりとしている。棺身は4枚の板石を組合わせた箱形。直弧文鹿角製刀装具、鉄鏃、碧玉製管玉、ガラス小玉等が棺内から出土した。棺内床面には多量の貝殻が散乱しており、有明海沿岸で時折みられる貝殻床が採用されていたようで興味深い。