「狩漁の御祭」と称したごとく、山海の贄を求める行事が行なわれる。午前9時、社前の広庭にむしろを敷き、社人達がその祭場にすわり、まず「ひもろぎ」を折り執り、勝山・衣笠山・御笠山の志賀三山を祓う。次に扇をとり「あゝらよいやましげったやま」と三方の山をほめ拝む。山ほめが終るとひもろぎに向い鹿がいる問答があり、弓をひき鹿を射る作法となる。ここまでが狩の行事である。次に藁製のヒレを両手に持つ(鯛の意である)社人、ロ(ろ)を持つ社人が出て磯良ヶ崎で鯛をつる問答があり、祭りが終る。