江戸時代に流行した庚申信仰に基づいて建てられた塔。庚申信仰は道教の思想に基づくもので、塔中央に庚申の本尊である青面金剛像を、両脇に脇侍二童子を刻む。青面金剛は六臂で剣や羂索をもち、邪鬼を踏みつける。また台座には3匹の猿と2羽の鶏が刻まれる。元文5年(1740)の銘がある。福岡を代表する庚申塔で、庚申信仰を具体的に示すものとして貴重である。