国道3号筑紫野バイパスの建設に伴う調査で出土したもので、弥生時代後期後半頃(約1800年前)のものである。銅戈の下半分が彫り込まれているが、鋳型を2つ合わせて1枚の范とするもので、「連結式」鋳型と呼ばれる。実際に鋳造する際には同様のもの4つが必要になる。この時期の青銅器は大型化していることから、一つの石で作成することができないばかりか、できたとしても重くなってしまうため、分割して作ったとされる。