三雲南小路遺跡は江戸時代、福岡藩の儒学者であった青柳種信が多くの鏡などが出土したことを記載しており、古くから著名な遺跡である。その後、圃場整備に伴う発掘調査で、2基の甕棺から多数の鏡や璧、装飾品などが確認された。副葬品のうち鏡や璧、金銅四葉座飾金具などは中国の戦国時代のもので、これらが副葬されていることから、弥生時代中期後半(約2000年前)「伊都国」王の墓と考えられる。