観世音寺の北にある観世音寺四十九子院跡のひとつといわれる安養寺の跡地の一角にある、大宰少弐武藤資頼の墓と伝えられる五輪塔。凝灰岩製で一石で作られる。一般的な五輪塔とは異なり、水輪の形状から隅切り五輪塔に属する。この隅切り五輪塔は、大分県の国東半島に多く見られるもので、国東地方との関係の上に造立されたことが分かる。鎌倉時代中期の作と考えられる。