鎌田原弥生墳墓群は、嘉麻市馬見山の北側に延びる鎌田丘陵鞍部に位置し、県指定史跡に指定されている。墳丘墓といわれる溝に囲まれたマウンド上に、大陸系木槨墓や木棺墓、土壙墓、甕棺墓のなど弥生時代中期の多様な墳墓が見つかっている。墓からは銅剣や銅戈などの青銅製武器、石剣、石鏃などの石製武器、勾玉、管玉などの玉類等が見つかっており、質量とも豊富である。鎌田原弥生墳墓群の出土遺物は弥生時代中期の青銅器や多彩な玉類をはじめ、副葬品としての評価のみならず、地域の首長の系譜を考えるうえでも重要な資料である。