国指定 重要文化財 建造物

旧松本家住宅 洋館 日本館 壱號蔵 貳號蔵

  • 旧松本家住宅 洋館 日本館 壱號蔵 貳號蔵
時代/明治  所在地/北九州市戸畑区一枝1-4-33
【指定年月日】
昭和47年5月15日

【公開等】
開館時間 10:00〜18:30
問合せ 西日本工業倶楽部  tel 093-871-1031
予約制の食事利用のみ見学可 http://www.nkc.or.jp

旧松本家住宅は、明治専門学校(現九州工業大学)の創立者の一人である松本健次郎により、住宅と明治専門学校の迎賓館を兼ねた施設として建設された。明治42年(1909)に日本館、明治44年(1911)に洋館が竣工した。昭和27年(1952)以降、西日本工業倶楽部が会館として利用している。
洋館は、辰野片岡建築事務所による設計である。木造2階建、スレート葺で、外観は、1階は石造を模した大壁造とし、2階は木骨を見せるハーフティンバー形式とする。洋館は室内意匠や家具などに19世紀末に欧州で流行したアールヌーボーの意匠を取り入れる。日本館は久保田小三郎による設計で、木造、二階建、入母屋造、桟瓦葺、各棟が雁行するように配置されている。旧松本家住宅は、明治時代末期の上層階級の住宅として、洋館・和館が現存する貴重な建築であり、洋館は明治末期のアールヌーボーの影響を受けた好例である。

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