住宅

福岡県に現存する住宅建築は社会・経済が安定を見せた江戸期から散見されるようになります。建替えのサイクルが早いことや、戦災によって消失したため江戸前期に遡るものはなく、民家・書院ともに江戸後期の建築が僅かに残ります。近代に入ると、県域は石炭産業を背景に急激な発展を見せ、明治期から昭和初期に良質な和風建築が都市部を中心に造られ、とくに炭鉱経営者の大規模住宅のいくつかは指定・登録を受け保存公開されています。洋風住宅のほか、近代和風住宅の母体となった江戸期の町家・農家・下級の武家屋敷もここに含まれます。

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