国指定 重要文化財 建造物

旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)

  • 旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)
  • 旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)
時代/昭和
所在地/福岡県大川市大字向島地先 佐賀県佐賀市諸富町大字為重地先
【指定年月日】
平成15年5月30日

【公開等】
見学時間 通行時間9:05~16:35(毎時00,35分に橋昇降)
問合せ  筑後川昇開橋観光財団 tel 0944-87-9919

旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)は、有明海に注ぐ筑後川河口より約8.5km上流に位置する昇開式の可動橋である。鹿児島本線と長崎本線を接続する国鉄佐賀線架設工事の一環として計画され、中央部分を昇開することによって船舶の通行を妨げないように工夫された。橋梁は鉄道技師稲葉権兵衞、稼働装置は鉄道技師坂本種芳の設計により昭和10年(1935)に竣工した。昭和62年(1987)に佐賀線が廃止され鉄道橋として役目を終え、歩道橋として現在も活用される。 
当橋梁は、全長約507mで、鉄塔の高さは約30mで、そこに架けられた約24mの可動橋桁が上昇する。可動橋桁の重さは約48トン、約20トンのウエイトが両側の鉄塔に下がり、さらに、平衡ワイヤにより左右のバランスをとる。水陸運の共栄を意図した特殊な構造形式により地域の活性化に寄与した構造物であり、国内に現存する最古の昇開式の可動橋として貴重である。

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