応神天皇がこの地で始めて立って歩いたという伝説により名がある生立八幡宮の御神体。像高43cm。顔は眼尻を長く引き、口を真一文字に結び、武神らしい容貌がうかがわれる。漆下地の上に彩色を補って、僧衣等には花文も残されている。なだらかな肩、どっしりと端座した姿、像奥の厚い形など古様のものが見える。銘には養老7年(723)に奉納された神像が破損したため、応永元年(1394)に新しく造りなおしたことが記されている。