博多遺跡群は、鴻臚館の廃絶後、平安時代後期から江戸時代に鎖国令が出されるまで栄えた国内最大の貿易都市遺跡。中世を中心とする国際色豊かな資料が大量に出土しており、輸入陶磁器等の重要性の高い2,138 点が指定された。古代末から中世のわが国における貿易の広がりや、技術や製品の伝播と交流の実態を 明らかにするとともに、港湾都市・商業都市における生活実態を具体的に示す資料として、きわめて重要な学術的価値を有している。