八女市の中心街、福島八幡宮に奉納される人形浄瑠璃。秋の彼岸の3日間、境内に組立式の2階建・三層構造の舞台が設けられ行われる。6人で床下から糸で操作する下遣いと、舞台両翼それぞれ6人ずつで長い棒を押したり引いたりして操作する横遣いにより人形は巧みに操られるが、この技術は幕末にからくり名人の田中儀右衛門らにより改良が加えられたと言われるものである。囃子方は舞台の上(三層)に連座し、三味線・太鼓にあわせ地唄風の長唄をうたう。上演曲目は歌舞伎から学んだものもあり、年ごとに一演目が演じられている。