岡田神社(熊手)・一宮神社(山寺)の神幸(7月21日)と春日神社(藤田)の神幸(7月22日)に奉仕する祇園山笠。山笠は18日に杉葉勾欄、幔幕、梵天等でかざった台上に須賀神社の扁額を揚げた笹山が出され汐井取りを行なう。汐井が終ると笹山を解体し、台上に社、人形等をつけた飾り山に変るが、神幸までに何度も町内を触れ廻る。山の囃子は大太鼓、小太鼓、鉦、ホラ貝で構成され、独特の調子で極めて雄壮なものである。 笹山笠は旧筑前の東の各所にみられ、山笠本来の型と思われるが、現在黒崎衹園のみにこの古格をしのぶだけである。