8月25日に水田天満宮境内全域に灯がともされる華やかな行事。燈明台は割竹を縦横に渡し、各所に縄を結び、結目に粘土を置き、帆立貝又はカワラケを載せる。社殿・鳥居等はもちろんのこと、種々の形に台をつくって趣向をこらしている。鉢巻・腹巻姿の若者組が下宮の前の川で汐井かき(ミソギ)をし、各人提灯をかかげ神社に向かうと、日没になりかかり、一勢に燈明に火が入れられる。提灯行が掛け声も勇ましく境内をねり、燈明の火が池水に映える頃、花火が点火され、夜空に光芒が飛びかい、光の大饗宴となる。光彩と爆音がかすかになる頃、燈明も静かに消えていく。