毎年8月14日に行われる盆綱曳き行事で、地獄に落ちた亡者達を盆の間だけでも綱で引き上げて慰めようとする施餓鬼行事のひとつ。久富地区の龍化山徳随寺が開かれた寛永3(1626)年頃に、大凶作による多数の死者の霊を慰めるために始められたといわれる。体に煤を塗り、角及び腰蓑をまとった40数人の小学生達は盆綱を持って熊野神社境内の観音堂を出発し、“ワッショイ!ワッショイ!”と囃しながら回る。コースの終わり近くの天神様で堂内に入り、力一杯足踏みをするが、この意味は地獄に落ちた人々の目を覚まさせて救うものという。その後、神社に帰り、盆綱で土俵をつくるが、かつては土俵の中で相撲を取っていた。