墳丘の直径約32mの円墳で装飾壁画を持つ。6世紀後半(約1,450年前)に築造されており、主体部は横穴式石室である。遺体を収める玄室と呼ばれる部分の奥壁と両側壁に、赤・黒・緑色を用いた壁画が描かれている。壁画は、人物、動物、船、家、弓などの武具、辟邪の意味を持つとされる同心円文などが描かれており、呪術的意味や葬送儀礼を表しているとされる。現在では、墳丘が当時の姿に復元されており、五郎山古墳館で原寸大の石室模型に入り、間近に装飾を見ることができる。