土坑から共に刃を立てた状態で接するようにして出土しており、調査により木箱のようなものに入れて埋められていたことが分かった。広形の銅矛、銅戈は大型、扁平化しており、祭器として使用されていたものである。本例は箱に入れて納められていたことから、祭りに使う際のみ、穴から掘り出して取り出し、終われば大事に埋めておくといった、祭祀の形態を復元できる貴重な資料である。