県指定 有形文化財 美術工芸品

曼陀羅寺 絹本著色当麻曼荼羅図

  • 曼陀羅寺 絹本著色当麻曼荼羅図
時代/鎌倉  所在地/小郡市三沢5208-3 九州歴史資料館
【指定年月日】
平成18年3月3日

【公開等】
九州歴史資料館にて期間限定公開
開館時間:午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:月曜日(ただし祝日・振替休日の場合はその翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
観覧料(第1・3展示室):有料※第2・4展示室は無料。
その他詳しい情報はHP参照。http://www.kyureki.jp
TEL:0942-75-9575

みやこ町に所在する曼陀羅寺に伝わる当麻曼荼羅。当麻曼荼羅とは、中央に大きく極楽浄土を配し、その周囲に小画面を並べて『観無量寿経』の内容を絵画化したもので、同図様の作例の最古作が奈良の当麻寺にあることによってこのように称される。
中心には阿弥陀三尊像を中心とした諸仏諸菩薩が配される。これらの肉身は金泥で彩色され、輪郭は朱線で描き起こし、衣には截金を用いるなど、本格的な仏画の技法が用いられている。画中の彩色は、現在では退色が進んでいるものの、かつては美しく濃密に彩られていたことが窺える。
諸仏諸菩薩の面貌や体躯の表現、截金の用い方などは鎌倉時代の作例との共通性を見せていることから、鎌倉時代・13世紀に制作された仏画と考えられる。福岡に伝来した希少な仏画の古作のひとつとして、重要な作品である。

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