農業用のため池に面した斜面に位置し、発掘調査で9基が見つかったが、そのうち2基が現地に保存されている。筑前国分寺から北東に約200mとほど近いが、生産された瓦は筑前国分寺だけでなく大宰府政庁や観世音寺にも供給され、大宰府と関連する諸施設の屋根を飾った。窯は、斜面を掘り込んだ半地下式の構造で、日干し煉瓦を用いて側壁と天井を構築する。