御所ヶ谷神籠石は、標高247mのホトギ山(御所ヶ岳)から北西方面に広がる山中に、列石や土塁、石塁で累々と囲いを築いたもので、現在は7世紀に築造された山城と考えられている。その規模は大きく、囲いの外郭線が延長約3㎞、総面積は約35万㎡にも及ぶ。谷部には花崗岩で大規模な石塁を築いており、特に中門は高さ6.5~7.5m、長さ18mにわたって切石を積み上げ、谷水を排水する水門は現在も良好に残っており、見たものを圧倒させる。