英彦山は大分県との境をなす山並みに位置する。古くから国内を代表する霊峰として知られ、中世から峰入行が盛んに行われた。山頂から出土した経筒や金銅製如来立像は信仰の歴史を物語り、これらは国の重要文化財に指定されている。山中には多くの坊跡や修行窟と共に磨崖仏や梵字岩が良好に残り、また門前大門筋(参道)の両側には多くの坊舎が並んでいる。英彦山神社奉幣殿と英彦山神社銅鳥居は国の重要文化財に指定されている。