八女古墳群は、八女丘陵上の東西十数kmに分布する約300基の古墳の総称で、石人山・弘化谷・岩戸山・乗場・善蔵塚・丸山塚・茶臼塚・丸山の8基である。前方後円墳は12基、装飾古墳は5基からなり、築造は5~6世紀代である。特に北部九州最大の前方後円墳である岩戸山古墳は墳丘長約135mで、筑紫君磐井の墓とする説が有力である。また、「別区」と呼ばれる祭祀が行われた広場を伴い、石製表飾品(石人・石馬)や埴輪等が出土している。