うきは市は、福岡県の東南部に位置し、南に耳納連山を抱き、北に「筑紫次郎」と称される筑後川を擁した自然豊かな地域である。新川田篭地区は、耳納連山系の山間部に位置し、地区の中心部には、隈上川が流れ谷筋に沿って棚田と集落が展開する。棚田は谷間の斜面に石垣で築かれており隈上川や山水を利用して棚田へと導水する。集落には、重要文化財に指定されているくど造り民家「平川家住宅」をはじめ、近世以降の寄棟造の茅葺民家が数多く残っており、茅葺き民家と棚田が谷に沿って連続する魅力的な景観を伝える。