若宮八幡宮境内西側に位置する月岡古墳から文化2年(1805)に出土した一括資料。8組もの甲胄ならびに各種金銅製品をはじめとする夥しい副葬品からなる。特に眉庇付胄のうちの一つは金銅装で鳥獣・魚・葉・波状列点文などを刻む精巧華麗な優品である。また金銅装帯金具は、透彫龍文をいれた銙板に心葉形垂飾を伴う。長持形石棺など、畿内の政権との関連もうかがわれ、北部九州の古墳時代を検討する上で重要な資料である。