観世音寺四十九子院の一つ「金光寺」推定地から出土した蔵骨器、貿易陶磁を中心とした多様な容器で構成される。特に中国華北地域の磁州窯系産と推定される黒釉陶器壺は、国内で出土例のない優品である。墓所において極めて優品の陶器を蔵骨器に転用するなど、当時の葬送形態や墓所の構造を考える上でも重要である。