熊野神社境内に置かれる玄武岩自然石の板碑。阿弥陀如来像がすじ彫りされ、手は上品中生(説法印)印を結ぶ。建長7(1255)年の銘を刻む。また、下流の大根川沿いの小堂に薬師如来板碑がある。伝承によると、むかし筵内に疫病が流行し、これを封じるために三基の板碑が一組となって大根川の岸に建てられていたのが洪水で流され、分散したといわれている。その三基のうち二基が阿弥陀如来像板碑と薬師如来板碑で、分散後にそれぞれが現在地に移されたと伝えられている。