東光院の薬師如来立像を守護する十二神将群。12躯のうち、申・酉・亥の三神は、江戸時代寛文年間の作。9体は桧材の寄木造で、頭体とも前後に割矧して、内刳をしており、古い技法を伝えている。鎧で武装し、持物をとって手を動かし、沓を履き、腰を捻って岩座の上に立つ。甲をかぶるものが3体、髪を逆立てているものが3体、髻を結んだものが3体と頭の形は多様である。各像とも動きがあるが、穏やかな姿をなす。ずんぐりとした体躯や甲の文様を彫刻であらわす表現は九州地方の平安時代後期に通じる特徴であり、在地の仏師が制作したものと考えられる。