国指定 重要文化財 美術工芸品

東光院旧蔵 木造薬師如来立像

  • 東光院旧蔵 木造薬師如来立像
時代/平安
所在地/福岡市中央区大濠公園 福岡市美術館
【指定年月日】
明治37年2月18日

【公開等】
福岡市美術館 東光院仏教美術室
展示替あり。公開情報は同館ホームページをご確認ください。
https://www.fukuoka-art-museum.jp/

福岡市博多区東光院の本尊であった薬師如来立像。檜材の寄木造で、頭体部が一木で両耳の後で前後に割矧ぎをしている。内刳をほどこし頸部で頭体部を矧ぎ、また両肩先と両手首をついでいる。右手は胸前にあげ、左手は垂下し薬壺を持つ。頭部は大ぶりな肉髻をもち、目は彫眼、耳朶は環状で、顔面に美しい木目がみられる。おおらかな顔で、肩はなだらかに大きく横に広がり、正面観は量感を感じさせる印象を受けるが、奥行きは意外なほど浅い。像高199cmの堂々たるもので、典型的な平安時代後期の作風である。

地図で見る