県指定 有形文化財 建造物

清水寺三重塔

  • 清水寺三重塔
  • 清水寺三重塔
時代/江戸  所在地/みやま市瀬高町本吉1120
【指定年月日】
昭和30年3月5日

【公開等】
問合せ みやま市社会教育課 tel 0944-32-9183

清水寺は、清水山の中腹に位置する天台宗の寺院である。山号は本吉山。寺伝によると大同元年(806)に最澄が唐から帰国した際、山中に光を発見し、1羽の雉を道案内として山に分け入り、合歓(ねむ)の霊木に観音像を彫りお堂を建てたことが起源という。
三重塔は、天保6年(1835)11月上棟、翌年に落成したとされ、当初、五重塔の予定であったが、建設中棟梁の急死により三重の塔に変更されたと伝わる。木造、方三間、本瓦葺、相輪までの高さ26.5mである。各層とも廻り縁がつき、二・三層には平三斗で支える跳勾欄がつく。軒先は各層とも尾垂木付きの三手先の組物で支える。初層・二層が平行垂木であるのに対し三層は扇垂木となる。内部は、初層の四天柱内に仏壇を設け釈迦如来像を安置し、初層の梁上から心柱が立ち上がる。県内に唯一現存する江戸時代の三重塔として貴重である。

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