国指定名勝の庭園のある本坊の入口にたつ板碑。高さ103cmの大型の石で、上部中央に、バク(釈迦如来)、アン(普賢菩薩)、マン(文殊菩薩)の釈迦三尊の種子を刻む。下部に碑を立てた意味を記す主題銘がある。「夫以醍醐妙典者 三世諸仏己證秘蔵・・・・・・奉読誦法華妙典一千部逆修所・・・・・・天正十八年(1590)庚寅三月十八日」とあり、その下に26名の僧侶の名前が並ぶ。これらのうち「澄明」は、天正年間、竜造寺氏にこの寺が焼かれ再興した時の第二祖、「澄歓」は第三祖である。柳川藩立花氏の中心として、寺復興の意気ごみが感じられる。