国指定 重要文化財 美術工芸品

東光院旧蔵 木造日光菩薩立像

  • 東光院旧蔵 木造日光菩薩立像
時代/鎌倉
所在地/福岡市中央区大濠公園 福岡市美術館
【指定年月日】
大正元年9月3日

【公開等】
福岡市美術館 東光院仏教美術室
展示替あり。公開情報は同館ホームページをご確認ください。
https://www.fukuoka-art-museum.jp/

檜材の寄木造で、頭部は耳の後ろで前後二材矧ぎか。体部は漆箔で構造が不明ながら、左踵を通る線で前後に割矧ぐかと思われる。頭部は高く結髪し、細かい櫛目を入れた具象的な形にととのえる。顔は丸く張りをもたせ、切れ長で目尻をあげた眼、小振りな鼻、小さい唇等若々しい感じに造られる。腰をしめ、ゆるやかに左に振り正面観は細くしまるが、奥行をたっぷりと取り、みなぎる力を表現している。裳の動きは複雑にからみあい、鎌倉時代の典型的な作風を示している。県内の鎌倉期の仏像の中でも優作として知られている。

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