像高303cm、桧材の寄木造で(面部のみクスノキ)、体部両側を矧ぐ前後二材矧を基本とし、内刳を施す。張りの強い鼻、アクセントの強い目・唇等鎌倉時代の雄健な作風を表している。肩から重く条帛・天衣をかけ、掌は煩雑に折り返され下半身の重厚さが目立つ。全体に古い調子でととのえられた像であるが、当寺に伝わる「紙本墨書造立記」によると、仁治3年(1242)に、前の像が傷み新たに造立したことが記録されている。