像高136cm、樟の一木造であるが、損傷が著しかったため補修が多い。当初の姿を比較的良く残しているのは、胸部から腹・脚にかけての本体部であるが、胸をO字形にあけ、右脇の衣を厚くおり、腹部に横線を強調している姿等独特のものがある。厚く重々しい衲衣・腰高で全体を静かな印象でまとめている。内刳りを施さない一木造などから平安時代前期に遡る可能性もある。