国指定 重要文化財 美術工芸品

観世音寺 木造十一面観音立像

  • 観世音寺 木造十一面観音立像
時代/平安  所在地/太宰府市観世音寺5-6-1 観世音寺
【指定年月日】
明治37年2月18日

【公開等】
観世音寺宝蔵 9時~17時
092-922-1811

像高498cmの巨像で、桧材の寄木造。頭体部を通じて、正背面中央・両側面中央で縦に矧いだ四材矧に内刳をほどこしている。頭部は髻頂に仏面をおき、冠台上に十一面をほぞで差し込む。顔は小鼻の張った丸い鼻と小振りな唇、豊かな頬につくられ、若々しい大らかさにまとめられている。裳の流れも無理がなく流麗につくられのびのびとしている。延久元年(1069)7月の造像銘、数多くの結縁者の名前、又、貞享5年(1688)の修理銘等が発見されている。特に左膝内に描かれた阿弥陀如来の墨画は仏師達のいたずら書きであろうが珍しいものとして注目された。

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