国指定 重要文化財 美術工芸品

長谷寺 木造十一面観音立像

  • 長谷寺 木造十一面観音立像
時代/平安  所在地/鞍手郡鞍手町大字長谷552 長谷寺
【指定年月日】
明治37年2月18日

【公開等】
毎月17日・18日御開帳

大和国(奈良県)長谷寺の僧万賀が背負ってこの地へ至り、堂宇を建てたのが始まりと伝承される。像高187cmの樟を材とする一木造の立像。面長な顔は、伏目で切れ上がった彫眼、くの字に連なる両眉、鼻筋高く小鼻は張って独特の厳しさを感じさせる。肩から流れる条帛は細くしまった腰部をつつみ、天衣はふくらみを持って垂下している。下半身をつつむ裳は、折り返し部に巻葉渦文・漣波状に流れる衣文等、平安期独特の様式も見られる。樟の一枚板の挙身光背は彩色で八葉花文や雲気文を描く珍しいものである。

地図で見る