銘に「筑州福岡城楼鐘」や「昼夜報辰」等とあり、もと福岡城の楼鐘で時を告げるために用いられていた梵鐘である。総高123cmを測る。作者は不明であるが、寛文四年(1664)に鋳造されたもの。銘は黒田藩の儒学者貝原益軒によるものである。