飯塚市明星寺の明星池又はひやんけさまと呼ばれる湧き水が出る小さな池から発見されたもの。大小2枚の滑石製の石板で、厚さ4cmに加工され、完存する方の大きさは55×30cm。片面にやや足長で多少の丸みをおびた手なれた筆跡の梵字が陰刻されているが、摩滅が激しく完全には読みとれない。当寺跡に残る元享2年(1322)の碑とほぼ同年代頃ではないかと推定される。三郡山系の修験を理解する上での好資料である。