うそは1月7日の鷽替神事の鷽を形どったもの。鷽は梅の花の蕾む頃境内に現れる小鳥であり、また鷽の字が学の字の子の替りに鳥の字がついているところなどから学問の神菅公の守り鳥とされた。麒麟は、聖人が現われて王道が行なわれる時に出現すると伝えられ、菅公をなぞらえたものと思われる。鷽の台座に以下の銘文がある。「奉献銅麒麟、施主連名、鳥羽屋七蔵(他二五四名)嘉永五年(1852)壬子二月吉日 執次 小野伊予氏興 発起人 奥村利助(他二名) 世話人 鳥羽屋七蔵(他二四名) 鋳工山鹿平十郎包秋 同苗儀平包信、同苗儀吉包春」