一面六臂の如意輪観音坐像で、像高81.4cm、ヒノキ材の寄木造。現在宝髷を失っている。玉眼が嵌入され、漆箔及び彩色が施されている。右脚を立てて坐し、右手は上から思惟相、宝珠、念珠(欠失)、左手は上から輪宝(欠失)、蓮華(現状は宝珠)、無傾動相等の印相や持物をとる。胎内の墨書銘から暦応3年(1340)に大興善寺の本尊として造立され、造立仏師が「大仏師法印幸誉 法橋幸尊 備前公幸為」であることや、豊前国企救郡の所領関係等を知ることができる貴重な作例である。