大分八幡宮の放生会に奉仕される獅子舞。享保9年(1724)に村人が上洛し、石清水八幡宮から習得したもの。県内には多くの獅子舞が継承されているが、この大分から伝わったとされるものが多い。獅子座は四座あり、年ごとに交代してゆくが、雌雄2頭の獅子方は定まった家があり、そこの若者が8年間舞うことになっている。頭取4名(笛を兼ねる)が指導方となり、白衣・袴・赤襷に胸当てをつけた若人の小太鼓、はっぴ・襷に鉢巻姿の小供が大太鼓、カチャン方と呼ぶ銅拍子が囃子として構成され、道ばやし、はなのきり(序)、中のき(破)、はやしの早いもの(急)の4演舞がおどられる。